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プレスリリースを更新しました

2025年12月16日付けのプレスリリースを公開しました。

プレスリリース概要

地球の慣性に従う“ゆっくりした揺らぎ”が湖内の乱流を生む
?温帯湖(猪苗代湖)の熱?物質循環を支える新たな駆動源?

 北見工業大学 工学部社会環境系の川口悠介准教授(前?東京大学大気海洋研究所)らの研究チームは、福島県環境創造センターおよび国立環境研究所と共同で、風が弱まった後も湖の内部でゆっくりと続く“揺らぎ”が、湖底付近の水を強く混ぜる役割を果たしていることを明らかにしました。

 福島県の猪苗代湖で行った観測では、周期が十数時間に及ぶゆっくりとした内部の振動が確認され、湖底近くに設置した乱流センサーのデータから、この揺らぎが実際に乱流混合を強めていることが分かりました。

 こうした「風後に残るゆっくりとした内部運動」が湖で明瞭に観測され、混合との関係まで直接示された例は国内外でも極めて少なく、湖の環境変動メカニズムを理解するうえで重要な知見となります。

[論文情報]

  • ?掲載誌:Limnology and Oceanography(Wiley)
  • ?論文タイトル:Wind-induced near-inertial motions and enhanced turbulent mixing in Lake Inawashiro
  • ?著者:Yusuke Kawaguchi,Maki Shinozaki,Eun Yae Son,Satoshi Nakada,Takayuki Satou,Xialoan Lin
  • ?DOI:https://doi.org/10.1002/lno.70283
  • ?公開日:2025年12月10日

[研究サポート]

 本研究は、東京大学大気海洋研究所「学際共同利用研究プログラム(Interdisciplinary Research Program)」の支援(課題番号:JURCAOSIRS25-07)を受けて実施されました。
 また、東京大学大気海洋研究所、北見工業大学、福島県環境創造センター、国立環境研究所を中心に、北海道大学、茨城大学、いであ株式会社の協力を得て実施されました。

※詳しくは、プレスリリースをご覧ください。

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